#アグロー案内 VOL.4 、その内容を徹底解説

Post date : 2023.03.02

Category : NEW RELEASE

2023年も出ました、アグロー案内シリーズ最新作VOL.4
(各社リンク先一覧)

昨年8月からスタートして、早くも4作目となりました
もう聴いてもらってるでしょうかー?
この稀有なブログにまで辿り着いてる稀有なリスナーなら、チェック済みやと思いますが
もしかして…もしかしてですが、「まだアグロー案内を1作も耳にしていない」という方は
急いで、VOL.1〜VOL.4までの一気聴きをお勧めします!
何故なら、ここから以降のブログを先に読んでも、ピンとこないことだらけだからです!

ということで、今作VOL.4についてですが、収録曲は3曲になってます

ジョシュア2023
この曲は、大吾のYOU TUBEやライブでの既発曲でして、
一度耳にしたら、そのインパクトから忘れられない一編として、大吾ファンに好評な作品やと思います。

オレが初めて耳にしたのは、大吾主催のライブイベント(オントローロ)でした。
今、YOU TUBEにアップされてるヴァージョンだったかどうかは、自信ないですけど
ほぼそんな感じやったと思います。
地名で「テネシー」が出てくることで「アレステッド・デベロップメント」を引用する掴み部分から
音楽ファンの心を擽る話なので、印象に強く残ってますね。

さて、じゃあどうして?この「ジョシュア」をリメイクする話になったのか?って事ですが、
大吾と「アグロー案内」を始動させて間もない頃に、大吾の方から

「ジョシュアを元のビートを気にせず作り直してみませんか?」

という提案があって、元のversionを知ってる自分としては、
なかなかなハードルの高いことを言ってくるな、と思ったのを覚えてますね。
とりあえず、大吾のアカペラ朗読音源を受け取って、結構時間をかけて
思案してましたね。実際に音を作るよりも前段階で思案してましたね。

ここで重要になってくるのが、今作収録の2曲目すきまから滴る夜になんですね
この作品は、大吾から少し奇妙な読み口で、この作品のアカペラ朗読が送られてきて、
それを受け取った段階から作曲をスタートしたんですが、
音源に入ってるベースの音、これを朗読に合わせて、ただただ即興で弾いてみたんですね。
実際、完成版のベースも一発録り。(ドラムや他の音は後から重ねている)

これを作る際に、リーディングしてる言葉の中にあるグルーヴやテンポ感を
抽出して、それからトラックを作る
、という技法を見つけ出したんですね。

遡ること19年…2004年にSUIKAの作品で「ガラム・マサラ」という曲を作った時、
totoのリーディングに合わせて、エレピを同時に弾いて作曲したことがあったんですが、
それの発展形というか、今の技術でそれをやってみる、みたいな感じですね。

そうして生まれたすきまから滴る夜にを受けて、
この技法で「ジョシュア」の作曲をしてみようと、スタートしてみたら、するりと誕生したのが今作。

ただミックスには、異常なまでの時間を費やしたので、完成するまでの習作みたいなのがいっぱいありますね
トラックが出来てから、大吾が録音し直しましたし、
さらに言えば、その録音も色々と意見交換を経て、さらにやり直ししてもらったので、なかなかの手間暇をかけたものになってます。

この曲を作ってる頃、インスパイアされて一番聴いてたのが
Isley Brothersの新譜だったんで、このムードを持ってきてますね、完全に(^^)
「ジョシュア2023」のビートでこんな歌を乗せてくれる人、大募集です!

…ということで、後もう1曲、山本和男シリーズ最新作推理の時間
こちらは、その名の通り、山本和男による「迷推理」が炸裂するというものなんですが、
この曲、実は自分が15歳の時、中学の文化祭で「短い推理ものの自主映画」を制作したんですが、
その時に作った劇伴の曲の1つなんですね。
つまり、15歳のタケウチカズタケの作曲作を、47歳のタケウチカズタケの編曲プロデュースで発表した、ということです。
頭の中に残ってるもんですねー、他にも結構覚えてる曲ってありますね。
とにかく作曲したくてしたくて、楽譜は書けも読めもしなかったので、
色々と作ってカセットに録音してましたね。

非常に個人的な想い出もいっぱい纏った「アグロー案内VOL.4」
是非聴いたら感想も送ってくださいー、でははー

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