「虹色」誕生まで 〜第2章〜
前回は「虹色」の曲のタネのようなものが誕生するまでの話でしたね。
時間でいうと、2021年の話って感じ。まあ2、3年前。
「MUMMY-D ソロプロジェクト」は、おそらくですけど、
オレが関わるよりも、相当前からスタートしてたんでしょうねえ。
その間にリリースされたライムスターの作品や客演作品などなど…それはそれは想像に難くない状態で
同時進行させてたとなると、ソロ楽曲が一番後回しになるのも仕方ないわけで。
(実は、2021年にはオレも一緒に制作した別楽曲があったが、諸事情でお蔵入りとなったものもある)
というわけで、「虹色」制作の話に進展が起きたのは、翌2022年。
それも10月某日。10月って、もう2022年終わりそうやないか!!
Dさんとのミーティング、それは主にはBlue Note TOKYO公演の内容について。
その内容を固める為に、そのままスタジオ入り。
これはその時の貴重な動画を少し↓
「We love HIPHOP」のSPアレンジをプリプロするD氏。
この後、ウタさんのヴァースも録音しちゃうのでした。
と、この日。おもむろに
「”あの曲”も歌詞が書けたから、ちょっと録ってみるから」と。
その時渡されたのが「虹色」と書かれたリリック。
去年(2021年)のやり取りの中で「とてもポジティブな内容で書き始めてる」とは聞いてたが、
タイトルと、その全容を知ったのはこの時が初めて。
しかも、その録音に突然立ち会うとなって、驚きが半端ない。
この時の事は鮮明に覚えてるが、ホントにあっという間だった、早かったなあ。
語りかけるような口調も、歌い回しも、
ほぼ完全に作り上げてて、それを録るだけ、という感じ。
「〇〇〇〇、の部分。一息でいった方がいいと思う?」ってのを訊かれたくらい。
少しパーソナルな事を話してるようにも聞こえる、この綺麗な歌詞を歌うのを聴いて
浮かび上がる、新たなる音のイメージ。
曲は、雨上がりの中から始まるなあ、これは。
最後の最後に出てくるコーラス、これを最後まで取っておけないな。
これは冒頭にエレピで優しく弾くことにしよう。
曲が進む度に、登場人物が増えていくように、歌コーラスも足そう。
晴れ渡る空に虹が掛かるように、広がるストリングス。
最後にのびのびと、シンセがソロで歌う。
Dさんとのイメージの擦り合わせでも、同じような絵が浮かんでいて
スネアの代わりに、雨音を使おう!となったり。
(雨音のセレクトは、Dさんチョイスに着地した。いい雨音探しも試行錯誤)
こうやって、2022年の12月には、ほぼほぼ2人で生み出した「虹色」が全貌を表したのである。
この頃だったかなあ…Dさんから、ポロッと「ネコさん」の名前が出たのは。
あれ?
ソロアルバムって、いつ出るんでしたっけ?
いつまでに完成させたらいいんだろうか…
そんなオレの疑問は闇に放り投げられて、年は暮れていき、
いよいよ2023年を迎えるのでした…(次に続く)
最後に2人で食った超素敵な想い出の刺し盛り写真をば…