MTV Unpluggedの歩き方⑧〜OA楽曲 #タケウチカズタケ 完全解説3〜

Post date : 2021.03.02

Category : ETC

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いやあ、まだまだ余韻引きずってますかーー?
録画してたのをやっと見れた、なんて方もいるでしょうし、まだまだ解説したい事いっぱいなんで
今夜も少し進めてみましょう


「完全解説、はじまるよっ!」

今日は冒頭「午前零時 -Intro」〜「ONCE AGAIN」
そして「Back & Forth」辺りまでの
〜オレ的見所聴き所〜

①オープニングの「午前零時」はもちろんアルバム「マニフェスト」の1曲目で、そこからの「Once again」っていうのは
Dさんが元々持ってたアイデアでしたね。早めのミーティングでこの話が出てましたね。
イメージはがっちり伝わってきてたんで、
(イントロの間にメンバーが少しずつ出てきて、揃った所でOnce again、みたいな演出イメージ)
この「午前零時」は少しだけ長くしておきました。

②オリジナル音源「午前零時」の、ホントに出だしの部分がすげー好きだったので、声ネタの感じをフルートで変換演奏してもらってます。
そこからどーーん、とリズムが消えてストリングスが出てくる…そこにフルートが出てきて、
少しずつヴァイオリンが増えていく、ここは今回のアンプラグド・サウンドの紹介みたいな意味があって、
「今回はこんなサウンドで行くんだよ」みたいな提示部だったんですね。

③「午前零時」の途中から乗っかってくる1stヴァイオリンを務めてくれた、(石橋尚子)なおちゃんの音色が
ホントに力強くも美しくて、素敵です。
これから始まる力強いショーへと繋がる素敵なプレイでした、最高!

④「Once again」のヴァースのドラムを「ボレロ」のようなスネアロールのパターンにしよう、ってのも
Dさんのアイデア。グッと我慢して、Hookに向けてパワーを溜め込む感じ。
こーちゃんが見事にそれを体現してくれました。
(ちなみにこれがボレロね↓)

⑤確か今回のアンプラグドのアレンジを一番最初に着手したのが「Once again」だったかも。
ミーティングしてた段階で、これはもう見えた!って思って、迷いなく作れそうだったんで。

⑥ラストサビに入る前の間奏、ウタさんが「タケウチカズタケバーンド!」とシャウトしてくれたのに
思わず反応して、ピアノを熱く弾いてしまっている…今回すごく何回もシャウトしてもらえて光栄極まりなかったです

⑦ラストHookはリピートして2周あって、
2周目に入る所でバンド全員で大きなブレイク(休み)をするところがあるんですが、
完全に確信犯で、オレ1人だけ、ピアノのグリッサンド、それもえげつない程に叩いて鳴らしてます(^^)
えー、これはもうアレンジしたものの特権です、特権!…すんません…(他の曲でもやってるけど、クスクス)

⑧お2人の歌が完全に、お客さん満タンいるかのテンションだったので、演奏もしっかり引っ張られていきましたね。
後にこうやって映像で見ると、さらにそれがよくわかりました

「Back & Forth」の話にいきましょうね

①これはなんと言っても、「Future is born」からの繋ぎ方でしょう。ここでいきなり爆あがりですね。
この繋ぎや、曲の中での数々の奇抜なブレイク、これはまさにキングオグステージの御三方がライブで磨き上げてこられた、
ターンテーブルを使ったライブ・アレンジ。
それを今回は、何がなんでも「生演奏で再現したい、さらに言うとダイナミクスを増幅させたい!」という野望がありまして、
個人的に友人であり、敬愛するトラックメーカーALI-KICK pro.の楽曲ですし、
ばっちりキメて演奏したいーって、気合満タンでしたね。

②聴きどころは、もちろんお二人の掛け合いやヴァースの魅力が一番ですけど
やっぱりドラム+パーカッションのプレイ、そこに絡むウッドベースでしょうね。
数々のキメをクリアしつつも、フックではバッカバカいくし、短く1小節ずつの見せ場なんかもあって、
あっという間に圧倒されて終わっていく、みたいな感じですよね。

③んー、でもね、一個一個の楽器やパートってより、この曲に関しては
もはや完全にみんなが1つのグルーヴの塊になって演奏してるってところでしょうね、最大の魅力は。
これはただただ演奏が上手とか、そういう話だけでもない、バンドサウンドの魅力やと思います。
主力バンドメンバーたちは、一緒に渋谷the roomでUNDER THE WILLOW niteってイベントで
普段から一緒に音を出して、色んな呼吸を確認しあってたりします。
そんなバンドメンバーだから出せるグルーヴをぶつける事で、
ライムスターの御三方が繰り出すグルーヴとの相乗効果をうねり出した結果じゃないかなあ。
MTV Unpluggedって最高の舞台で、この演奏が出来た事は、自分でも強く自信を持ってます。

④とにかく、オレがよく叫んでます(^^)
でもね、これは適当に声出してるだけじゃないんですよ。
ラップで言うところの「ガヤ」っていう声の雑みの演奏なんです。これは本当。
ウタさん、Dさん、JINさんはそれの天才ですから、一緒にやっててすごいなって思う場面だらけやったんですけど、
今回のアンプラグドの中でも、もっとも「すげー!なんでそんなこと出来んの???」って思ったガヤが
ウタさんの1ヴァース目の最後部分からHookへ行く部分!!

「無敵のチームでLet’s go!」(ウタさんのガヤ)「カモン!」「あーがってこうぜ」

このタイミングでここにバシッとガヤを入れるなんて…驚きです、息継ぎどうしてんだろ…カッコよすぎです

いやあ、ホントに細かい所を書き出すと、まだまだ書けそうですけど、
今回はこれくらいにしときますね。
と言うわけで、録画してる方は何度でもおかわりしつつ、リピート放送に間に合いそうな方はオンエアーで
それぞれ確認してみてくださいー


「完全解説、まったねっ!くるくるくる」

KAZTAKE 42 MUSIC